
みつばちは1つの巣を1つの単位として、一匹の女王蜂と数万匹の働き蜂、2〜3千匹の雄蜂がいて、それぞれ自分の役割を担当し、立派な社会生活を営んでいます。働き蜂は本来メスですが、生殖器官が退化し中性となりもっぱら蜜集めの役の労働者で、花の蜜を腹いっぱい(約0.02g)吸い取って巣に持ち帰るのが担当です。
一方、巣の中では幼蜂がいて、持ち帰った花の蜜を口移しで受け取り、巣に貯える以外に、乳液を分泌したり、育児をしたり巣の中の掃除をしています。花から運ばれる時や口移しで貯えられていく過程で、蜜蜂の体内に取り込まれます。その主成分は蔗糖ですが、蜜蜂の消化酵素により転化され、蜜が育成されます。
巣の中で蜜蜂の羽の振動によって花の蜜の水分が蒸発し、濃縮されて保存性のある状態になります。これが、ハチミツです。
はちみつの歴史は…
人類とはちみつとの関わりは古く、文明のあるところにははちみつがあったといわれています。
4500年前の古代エジプト文明では壁画に養蜂の様子が描かれ、ファラオの王の墓からは、蜜蜂の版画とはちみつの壺が発見されたいう記述もあります。
昔からはちみつは人類にとって、貴重な栄養源として、又、薬効を期待する食品として密接なつながりを持ってました。日本では日本書記に養蜂の記録があり、平安時代には朝廷への貢物でありました。 |

日本でははちみつの定義が(社)全国公正取引協議会により次のように定められています。
「はちみつ」とは蜜蜂が植物の花蜜を採集し、巣房に貯え熟成したものであって、別表に定める性状を有し、別表に定める組成基準に適合したものを言います。
〔別表〕
性状: はちみつは淡黄色ないし暗褐色のシロップ状の液で、特有の香味があり早晩結晶を生ずるものである。
組成基準
| 水分(温度20℃) |
20%以下 |
| ただし、国産はちみつにあっては |
水分23%以下 |
| 果糖及びぶどう糖含有量(両者の合計) |
60g/100g以上 |
| しょ糖 |
5g/100g以下 |
| 灰分(電気伝導度) |
0.8ms/cm以下 |
| HMF |
5.9mg/100g以下 |
| 遊離酸度 |
100gにつきINアルカリ5ml以下 |
| でん粉デキストリン |
陰性反応 |
はちみつの栄養成分(10g当たり実測例)
| エネルギー |
33kcal |
| たんぱく質 |
0g |
| 脂質 |
0g |
| 炭水化物 |
8.2g |
| ナトリウム |
0.2mg |
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はちみつの糖質組成
| ブドウ糖 |
35 |
| 果糖 |
35 |
| 麦芽糖 |
15 |
| オリゴ糖 |
5 |
| 蔗糖 |
5 |
| その他 |
5 |
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はちみつの色は、蜂が蜜を採ってくる花の種類によって違ってきます。又、花のものでも、その周囲に咲く花の蜜が混ざると変わってきます。大別しますと、
淡黄色、黄色、暗褐色。
味や匂いは、淡い色ほど淡白で褐色度の強さに比例して灰分やミネラル類が多くなります。特有の香味が強くなってきます。色は、長期保存したり、陽の当たる場所においたり、過熱によって褐色度が増しますが、特に害はありません。
はちみつと砂糖のちがい
大きな違いはその成分にあります。はちみつには、ビタミン、ミネラルをバランスよく含みますが、精製した上白糖はほとんど栄養がなく、ただの糖分にすぎません。はちみつは砂糖のように、消化に時間がかからない為、脂肪になりにくく、エネルギー補給もすばやくできます。又、一見カロリーが多めにみえますが、実際は砂糖の約80%と低いです。 |

花の種類によって、味・香り・色・性質は千差万別です。
| 種類 |
特徴 |
主原産国 |
| アカシア |
上品な香り、淡白な舌ざわり、結晶しにくい |
中国、ハンガリー、ルーマニア、日本 |
| レンゲ |
淡い香り、まろやかな舌ざわり |
中国、日本 |
| クローバー |
味にくせがなく、香りも良い |
カナダ、ニュージーランド、アルゼンチン |
| ナタネ |
濃厚な味、香りは強くないが結晶しやすい |
中国、カナダ、日本 |
| オレンジ |
酸味をおびたオレンジの香り |
スペイン、メキシコ、日本、フロリダ |
| リンデン |
味、香りも強い、色はやや濃い |
中国、日本 |
| ユーカリ |
味、香りも強い、色も濃い |
オーストラリア |
| そば |
味、香りも強い、色も濃い |
中国、日本 |
| 百花蜜 |
種々雑多の花の混合で味、香り共まちまち |
中国、ハンガリー、ルーマニア、日本 |
| 脱臭脱色蜂蜜 |
そばなど色の濃い蜂蜜を無臭・無色に加工。 |
日本 |
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身近にいる「ミツバチ」ですが、小さい体からは想像も出来ないほど、パワーをもっています。
【ミツバチの成長と寿命】
●巣房の大きさ:長径で5.2-5.4mm(雄蜂用は1mmほど大きい)
●成長(卵から成虫):女王蜂16日、働き蜂21日、雄蜂24日
●体重(羽化時):女王蜂178-292mg、働き蜂81-151mg、雄蜂196-225mg
●成虫寿命:女王蜂1-3年(最長8年)、働き蜂 最盛期15-38日、中間期30-60日、越冬期140日、雄蜂21-32日
【ミツバチのエサ集め】
●どこまで飛ぶのか:最多採餌(さいじ)半径は、農耕地なら数百メートル、森林では1.7km(有効採餌半径は平均で3.7km)と言われております。
●どこまで飛べるか:60-90km(蜜胃に燃料を十分に持った場合)
●どのくらい速く飛べるか:時速24km
●どれだけ運べるか:花からは蜜なら25-40mg、花粉なら10-30mg
●何を集めるか:花蜜58%、花粉25%、両方17%
●1日何回飛ぶか:平均10-15回(花蜜では最大150回)
●一回に飛ぶ時間:花粉採集平均10分(最大187分)
花蜜採集平均30-80分(最大150分)
【ミツバチの色感覚】

●ヒト:赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍・紫
●ミツバチ:黄・緑・青・紫
ヒトは基本7色、ミツバチは基本4色を認識できると言われております。
(写真:玉川大学ミツバチ科学研究より)
【ミツバチは浮気せずに同じ花に通う】
単花蜜のことをその花の名称をとりアカシアはちみつ、れんげはちみつと言いますが、その花の近くに他の花が咲いていた場合混ざる場合はあるのでしょうか?厳密にいいますと一種類の花だけのはちみつはないといえます。しかし、現実には100%近くその花だけの蜜はあります。これをれんげはちみつ、アカシアはちみつと呼んでいます。
れんげ花に通っているミツバチは、すぐ近くに菜種の花が豊富に咲いていてもついでに蜜を採るということはしません。ミツバチはれんげの花が終わるまで、通い続け蜜を採ります。これは、ミツバチに特殊な性質があるからです。(訪花の一定性)
又、一匹だけでなく、仲間のミツバチも同じれんげ花に通います。1つの集団(約4万から5万匹)が同じ花の蜜を採り続けるのは、ミツバチがコミュニケーションをとっているからです。これが、ミツバチの言葉であります、ダンスです。一匹のミツバチが豊富なれんげ花を発見して帰りますと、ミツバチは尻ふりダンスでその場所を仲間に伝えます。これによって、新しいミツバチがつぎつぎにれんげ花へ送り出され、そのれんげ花を集中的に通い、蜜を採るわけです。これにより、100%近いれんげ花が採蜜される訳です。
みつばちの尻振りダンス
ミツバチは、花の場所を仲間のミツバチに情報として、お尻を振り伝達します。
このみつばちの尻振りダンスを研究し、ドイツの昆虫学者、カール・フォン・フリッシュ博士は、1973年にノーベル賞を受賞しました。
ミツバチの尻振りダンスによる情報伝達は正確そのものです。
巣から餌場までの距離が100メートルぐらいなら、ダンスは15秒に約10回の割合で繰り返されます。距離が伸びると回転数は減り、1キロメートル先なら4、5回、3キロメートル先なら2回といった具合で、踊りの速度で距離を知らせます。
餌場の方向は踊りの角度で知らせます。それも、太陽光線を重力に置き換えるという、人類でも考えつかないような方法で伝達しているのです。
例えば、巣から見て餌場が太陽と同じ方向にある時は、尻振りダンスは真上に向かって踊られます。このとき、8の字の中心線は垂直になっています。餌場が太陽の左にあったり、右にあったときは、8の字の中心線もその角度にあわせたものになります。太陽より左120度に餌場があれば、尻振りダンスも左を向き、8の字の中心線は垂直方向に対して120度の角度になります。8の字の中心線と垂直(重力)の線とてつくる角度は、巣と太陽と餌場とを結んで出来た角度に等しい、という公式をミツバチは数千年前につくりあげ習得していたのです。
また、音でも距離や方向を教えていることが判明しております。小型マイクを近づけてみると、尻振りダンスの時に「ダララララ」という音が聞こえます。これはミツバチが羽を震わせて発している音です。この音は、ピアノの真ん中の「ド」より一オクターブ低い「ド」の音に相当していて、周波数は250ヘルツ、つまり1秒間に250回振動します。そして、1キロメートルを1秒に置き換えて距離の情報を伝えているのです。2秒なら2キロメートル、3秒なら3キロメートルという具合です。そしてこのダンスにより、あの場所は蜜が多い、どんな花があるといった情報も伝達しているといわれております。 |
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はちみつの日(8月3日)です。
1985年(昭和60年)、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定しました。
8(はち)3(みつ)の語呂あわせです。
はちみつとは、・・・ミツバチ(蜜蜂)が集めた蜜のことで、ミネラル・ビタミン・たんぱく質等を含む 優れた栄養食品として重宝されております。
●蜂の種類はどんなのがあるの?
【働き蜂】
メス蜂で主に花粉の採集や巣づくりなどの仕事をします。それから、外敵との戦いが多く、ずっと働きっぱなしなので 3ヶ月ぐらいで死んでしまいます。
【アシナガバチ】
肉食の蜂で、庭木などの害虫駆除で活躍しています。しかし、こちらも怒らせると攻撃してくることもあります。 6月頃によく活動します。
【スズメバチ】
スズメバチ科。夏から秋にかけて木の枝や地中に巣を作りますが、家の天井裏や軒下などにもつくります。秋に体が最も大きくなり、ちょっとしたことで刺激を与えると人を襲うことがあり、危険な蜂のひとつです。
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| ミツバチ |
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アシナガバチ |
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スズメバチ |
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スズメバチの巣 |
●蜂に刺されたら?
蜂に刺された時は、まず毒針がまだ残っていたら、取り除き、毒を口で吸出して、石鹸などできれいに洗いましょう。
特にスズメバチに刺された時は、なるべく早くお医者様に伺い適切な処置をして下さい。
また黒っぽい色は攻撃の的となります。これからの季節ハイキングや登山など、自然と触れ合うことが多く
なりますが、なるべく黒色を避けて着用する事をお薦めいたします。 |